私が勤めている会社は、日本の各拠点に支社があり転勤がまぁまぁそれなりにあります。
そこで、北九州に行くよう辞令が出ると「絶対に行きたくない!!怖い!!!」と思う人が多いらしいです。
3か月の短期出張でさえ「北九州行くくらいなら辞めたい」と泣く人が多いとかなんとか。
ネットでも「修羅の国」なんてネタにされています。
どうしてそこまで北九州が嫌われるんだ!と地元人としては忸怩たる思いですが、まぁ気持ちもわからなくもない(笑)
でも、声を大にして言いたいのは、そうやって転勤して来た人たちは、当たり前ですけど怖い思いすることなく無傷で帰っているんですよ!
北九州市は怖くない!って地元のママが反論したいと思います!
北九州市ってそもそもどこにあるの?
北九州は、九州の北部という意味ではなく、ちゃんと北九州市という政令都市です。
そして北九州市は、修羅の国ではなく日本の福岡県にあります。
私が関東に出張に行ったとき、若い子から「北九州ってハウステンボスがあるところですよね?」とか言われることがありました…。
全然違う!
ハウステンボスは長崎県!福岡県ですらありません!!
東京以北の方々は特に九州のことなんて、なんとなくぼんやりって感じでしょうから仕方ないのですけどね。
(こちらも関東・東北あたりは、やはりぼんやりしてますし…。)
本州から九州へ陸路で来るときは、必ず北九州を通ります。
なぜなら、本州と九州を結ぶ関門海峡は北九州市と山口県下関市を結んでいるからです。
九州の最北端の都市、それが北九州市です。
どうして北九州市は嫌われているのか
そもそもなぜこんなにも北九州市が嫌われているのか、転勤で来た人たちのイメージや、私が出張先で聞いたイメージという超個人的主主観で説明します。
北九州は怖い事件が多い
某特定危険指定暴力団が起こした凶悪事件や、凄惨な事件が確かにありました。
やれ手榴弾が見つかったとか、ロケットランチャーだとか、発砲事件だとか、抗争だとか、新聞を賑わせたことは少なくありません。
そのため犯罪率が高いイメージがついており、「一般人もそういった事件に巻き込まれるのでは?」と思ってしまっても仕方ないかもしれません。
北九州はヤンキーor怖い人が多い
最近、1月に北九州市が全国区になるニュースといえば、成人式ですね。
あのニュースのおかげで、北九州市は旧時代を生きる人々が多いと思われがちです。
「子どもがヤンキーになってしまうのでは」と心配になりますよね。
また、「石を投げたらヤクザに当たる」と言われるほど、ヤクザが多いと思われているようです。
某特定危険指定暴力団の人がウロウロしていて、夜は歩けないのではないかと怖がる人は多いです。
反論!北九州市は怖くないよ!
ここまで、北九州市のイメージを語ってきました。
え?イメージというより、その通りでしょって?
なん言いよるん!!全然違うっちゃ!!
(訳:何をおっしゃっているのですか。全く違います)
ここからは、キタQママの反論です。
犯罪率は実は高くはないよ!(低いわけでもないけど)
まずは、こちらの記事をご覧ください。
現在、北九州市の治安は20年前と比べてかなり改善されています。
政令指定都市の中でも、人口当たりの犯罪率は高くありません。
そうは言っても…とお思いの方もいるでしょう。
私は40年北九州に住んできて、当然治安が悪かった時期も知っています。
会社の近くのビルに銃弾が撃ち込まれたことがありました。
そのとき会社から「近くで発砲事件があったから気を付けて帰ってください」と言われたことはいまでも忘れていません。
気を付けよーがなかろー!!!??
(訳:気をつけろと仰られてもどうすればいいものやら)
それでもなお言えるのですが「一般人が事件に巻き込まれることは”ほぼ”ない!」
「ほぼ」というのは、私や友人や知人などではそういった事件に巻き込まれていないと言えるのですが、北九州市民全員に当てはまるかというとそんなことは言えないからです。
実際に2012年頃、飲食店の店主の方が暴力団から切り付けられたりする事件が相次ぎました。
あまりの仕打ちにキレた県警は応援を呼び、全国の警察が北九州市に集結しました。
何がすごいって、繁華街を「滋賀県警」「神奈川県警」など様々な県警の文字が背中に入った警察官が見回りしてくれていたんです。
「遠くから北九州のためにありがとう…」と当時感謝していました。
3mおきに警察の方に会うくらいの人数が配置されていたので、逆に治安がいいんじゃない?なんて言ってました。
おかげさまでまもなく暴力団は一掃されました。
もちろん、犯罪が全くないとはいえないです。
自転車盗まれたり、不審者情報があったりなど、人口がそれなりにいる分、「犯罪が低いめっちゃ平和な街」というわけではないです。
でもそれは、他の地域にお住まいであっても同じことではないでしょうか。
言いたいことは、必要以上に怖がるような街ではありませんよってことです。
実際「北九州に来たからには無事では帰れないだろう」と思って転勤してきた方の中には、無傷どころか、北九州市で伴侶を見つけて終の棲家とした方も多くいらっしゃいましたよ。
北九州市で石を投げたら当たるのは一般人だよ!
先ほど「石を投げたらヤクザに当たる」と揶揄されると述べましたが、実際に投げたら当たるのはまず一般人です。
普通に傷害罪になりかねないのでやめましょう。
県警の努力の結果、北九州市にはこびっていた某特定指定暴力団がほぼいなくなりました。
0ではないのでしょうが、一般人が会うような確率はかなり低いです。
そして、北九州市の成人式に代表されるヤンキーについてですが、あれは、ハロウィンみたいなものです。
「ハロウィンで奇抜な恰好をしたらテレビに映ることができるかも」っていうやつと同じです。
だって、成人式以外であんな子たち見たことないんだもの!!
私が20年前中学生だった頃ですら、学年にヤンキーは1人か2人はいたかなぁって感じです。
北九州の大人も「まぁ、最後のやんちゃやし…」と諦めてるって報道もあります。
「え!?じゃあ自分の子はそんな恰好するのかしら?」と不安になっている方。
言っておきますが、自分の子どもにあんな恰好してほしくないって思っている北九州の大人はたくさんいますよ!
そして安心してください。
報道ではヤンキー衣装だけが取りざたされていますが、大半は普通の晴れ着もしくはスーツです。
北九州で子育てすると、自動的にヤンキーになるわけではありませんのでご安心を。
ヤンキーに出くわしたことはありますが、嫌なことをされたり、その道に誘われるようなことはまずありませんでした。
北九州市のイメージアップ動画
北九州市が怖いというイメージを払しょくするための動画です。
北九州市や地元住民団体でつくる「小倉繁華街PR大作戦実行委員会」が地元タレントさんを起用して動画を作りました。
地元をあげて、イメージ払しょくのためのPRをしているんですね。
自虐ネタありの涙ぐましい努力をご覧ください。
本当に北九州市は怖くないよ!!